はじめに
通常海域RTAという遊び方をご存知でしょうか?
期間限定海域の先行攻略RTAでは未知の編成・マップを前に熟練提督達がいかに早くクリアできるのか競われておりイベントの醍醐味とも言えますが、同様に通常海域の攻略速度を競う遊び方が存在します
半年に一度程のペースで"λ杯"というリレー形式で行われる通常海域RTA大会なども開催されていましたが、2年ほど前に企画が終了して以降競技人口・注目度は下がっていってしまっているのが現状です
そんな通常海域RTAですが先日8/6に後継大会となる"るせる杯"が開催され盛り上がりました。しかし、大会の感想やコメント(ニコニコ生放送を中心に配信が行われました)で「ハードルが高い」「セオリーが分からない」「これから始めるのは怖い」といった意見もチラホラと見かけました
出場者の中には数ヶ月単位で準備をしてきた人やLv175を沢山使っている人などもおりレベルの高い大会でしたが、同時に初めて挑戦しようと思う方に要求量が多いと感じさせてしまったかもしれません
興味をもった人がまずは一回やってみようと思った時、そういった熟練提督の練り上げられた編成以外に入り口が無いのが原因の一つかなと感じ、出来るだけカジュアルに一度挑戦してみようと思った時に準備する事や基本の考え方を書いてみようと思います
よろしければお付き合いください
通常海域RTAとは?
長々と前置きを書きましたがそもそも通常海域RTAって何をするんだ?といった疑問があるかと思います。通常海域RTAは大きく分けて次の2種類が存在します
①特定の1マップを攻略する速度を競う
②特定の1海域を攻略する速度を競う
特定の1マップを攻略する速度を競う
主にx-5などゲージが存在するマップで行われます
フルゲージ状態の出撃開始からゲージ破壊までのタイムを競うのが一般的です
EORTAが特に盛んで毎月挑戦をしている方を放送などで見ることが出来ます
特定の1海域を攻略する速度を競う
x-1~x-5といったひとつの海域を全て攻略するまでの速度を競います
x-1出撃開始からx-5終了後母港に帰投したタイミングまでのタイムを競うのが一般的です
前述のλ杯やるせる杯では各マップのボスS勝利が条件になっていますが、ボス撃沈が条件の場合などもありレギュレーションや大会ルールに違いが見られます
基本的な考え方
細かく突き詰めていくと多種多様な戦術がありますが、まず最初に挑戦をしてみようと思った際に意識したいのは次の5点です
①一度に出来るだけ多くの敵を倒す
②出来るだけ短い演出で敵を倒す
③出来るだけ短いフェイズで敵を倒す
④複数回出撃する場合は編成順を気にする
⑤ゲージによる敵編成の違いを意識する
一度に出来るだけ多くの敵を倒す
主に開幕航空戦や先制雷撃での考え方になります
一度の砲撃演出では基本一隻しか攻撃出来ませんが、開幕航空戦や先制雷撃は一度の演出で複数の敵を攻撃・撃沈させることが可能です
空母や雷巡を入れる際は複数隻同時に入れたり、可能な限り攻撃機の数を増やすことが有効です
出来るだけ短い演出で敵を倒す
攻撃方法には単発砲撃・連撃・カットインなど種類がありますが、必要な火力を満たしている中で一番短い攻撃方法を取ることが有効です
空母砲撃 戦艦連撃 戦艦単発
このように空母砲撃では艦載機が飛ぶエフェクトが遅い事、連撃より単発砲撃のほうが早い事が分かります
出来るだけ短いフェイズで敵を倒す
当然ながら戦闘が長引けば長引くほどタイムは伸びてしまいます
夜戦に行かないように昼戦で、閉幕雷撃に行かないように砲撃戦でといった形で出来るだけ短い戦闘内容で敵を全滅させられる編成を組むことが重要です
複数回出撃する場合は編成順を気にする
多くのレギュレーションでは出撃開始ボタンを押したタイミングがタイマースタートです
その為、母港→出撃→海域選択→編成選択といった動作を最初の一回だけはカットできます。そこで、複数回出撃する場合は画像のように1回目の出撃を第一艦隊以外の場所にしておき、二回目以降の操作量を減らすことが有効です
最初の編成を第四艦隊に置き次からは第一、第二、第三と左から順番にする配置などがあります
またx-5まで攻略する時など5編成以上使用する場合、予め編成・装備を組んでおき編成プリセットに登録しておき呼び出すことで時間短縮になります
ゲージによる敵編成の違いを意識する
ゲージが存在するマップではゲージ残量に応じて敵編成が変わる場合があります
EORTAのようなゲージ破壊までを競う場合、序盤の弱い編成には勝ててもラスト編成には勝ちづらいといった事が無いように気を付けましょう
海域の攻略速度を競う場合、多くはゲージ状態に指定がありません
ゲージが減る演出は若干のロスになりますので、1-5や2-5といったゲージ残量が敵編成に影響しないマップは挑戦前に破壊しておく事が有効です
逆に、3-5や6-5といったマップはゲージ残量が減っていくと強い編成が出てきてしまうため0削りの状態で挑戦することが有効です
準備すること
次の3点さえ用意すれば誰でも走ることが出来ます
①動画・放送など記録を残せる環境を用意する
③母港を埋めてドロップカットする
動画・放送など記録を残せる環境を用意する
どれだけ良い結果が出たとしても証拠がなければ認めてもらえません
YouTubeなどで放送しアーカイブを残すか、録画ソフトを用いて動画として残しておきましょう
放送ツールであるOBSが放送・録画共に便利です
私もOBSを使用していますがこちらのサイトを参考に設定を行いました
JST(日本標準時)を表示する
艦これRTAでは、アップデートなどにより環境が変化する事も相まっていつの記録なのかを明確にするといった暗黙のルールが存在します
こちらのサイトからJST部分をOBSなどで取り込んで表示させましょう
また、JSTと違い必須ではありませんがタイムを見やすくするためにタイマーを表示させる方も多いです
よく使われるタイマーとしてはKAZAMITimerとlivesplitの2種類が存在します
最初のうちはタイマー操作などに気を取られてしまうといけないのでJSTだけ、慣れてきたら表示をさせると良いと思います(自分が以前走った時のはこんな感じ)
母港を埋めてドロップカットする
戦闘終了後のドロップ演出は一回あたり7.5秒ほどのロスになります
母港の艦娘所持数を埋めるだけで出来る準備なので必ずやりましょう
実際に走ってみよう
準備が整ったら本走です!
最初から凄い記録を出すことは難しいかもしれません。しかし、少しずつ自分の考えた戦略や準備した艦隊によってタイムは縮んでいく筈です
まずは一度走ってみて、前回の自分の記録を越えることを目標に頑張ってみましょう!
終わりに
艦これというゲームは一定水準まで艦隊を強化するまでがとても大変ですが、一度強化出来た後は何か他の目的や目標を自分で見つけていかないとモチベーションを維持するのが難しいと思っています
私自身が通常海域RTA(主にλ杯系統の大会参加)を一つのモチベーションとしているので人口が増えたり、モチベーションにしてくれる人が増えたら嬉しいなと思いこの記事を書きました
少しでも、興味を持っていただけたら、参考になったら幸いです
誤字脱字といった指摘だけでなく、もう少し詳しい編成論などに興味がありましたらお気軽にTwitterのDMなどにご連絡ください